トラに襲われて発見されたインドの世界遺産【アジャンター石窟群】旅行記
- 2019.06.12
- India(インド)
- 世界遺産
インドのカオス系旅行記ばかり更新しているのですが、今回の旅行ブログでは、世界遺産に登録されている美しい「アジャンター石窟群」を紹介します!
この遺跡は、 断崖をくりぬいて作った何とも珍しい”古代の仏教石窟寺院群“です。
そんな素晴らしい世界遺産なのですが、、
私達は寝台列車で約丸一日かけて移動(もちろん車中泊)し、やっとたどり着いたその足でこの世界遺産に連れて行かれて、グッターーーーーリしながら見学したので、クッソ疲れました(^^;)
では、当時の疲労のグチを挟みながら、アジャンター石窟群を見ていきましょう!
アジャンター石窟群とは?
ウィキペディアによるとこのように紹介されています。
アジャンター石窟群(アジャンターせっくつぐん)は、ワゴーラー川湾曲部を囲む断崖を550mにわたって断続的にくりぬいて築かれた大小30の石窟で構成される古代の仏教石窟寺院群のことである。
こりゃスゲーわ!
岸壁をくり抜いて作った石窟寺院って、もう響きがカッコイイもん。
インドって、”カオス”な部分に不思議な魅力を感じる人が多いけど、私達は普通にこういった遺跡の凄まじいレベルの高さに度肝を抜かれました。
RPGのダンジョン感溢れる「アジャンター石窟寺院群」は、1983年に世界遺産(文化遺産)に登録されています。
いつどのように発見されたのか?
人里離れた場所にある”アジャンター石窟群”は、長年にわたってその存在が知られていませんでした。
そのため保存状態がとても良いと言われています。
では、こんな辺鄙な場所にある遺跡は、いったいどのように発見されたのでしょうか?
ウィキペディアによるとこのように書かれています。
アジャンター石窟寺院は、1819年4月、ハイダラーバード藩王国の藩王に招かれて狩猟に参加していたイギリス人士官ジョン・スミスが虎狩りをしていたときに、巨大な虎に襲われてワゴーラー渓谷に逃げ込んだ際、断崖に細かな装飾が施された馬蹄形の窓のようなものを見つけたことが発見の契機となった。
彼がアジャンターの石窟寺院を発見したとき、すっかり放棄されてコウモリのすみかになっていた。
簡単に言うと、ハンティングに参加していたイギリス人が、逆にトラに襲われて「ヤベー!」と逃げ込んだ時にアジャンター石窟寺院を発見したというわけです。
トラに襲われるなんて、凄い話ですね(^^;) めちゃ怖そう。
アジャンター石窟群の場所・行き方・アクセス
アジャンター石窟群を観光するなら、車で約2時間くらい離れている”アウランガバード“という都市からアクセスする人が多いと思います。
おそらくローカルのバスで、アウランガバードからアジャンターまで行くことが可能なはずです。
ジャルガオンからもアクセス可能
私達は2014年の6月から約一ヶ月インドに滞在。
インドでのほとんどのツアーを、”シゲタトラベル“という旅行会社で組んでもらいました。
ツアーといっても常にガイドさんが一緒に付いてきてくれるというわけではなく、主に車で移動してもらったり、電車や宿のチケットを手配してもらったりといった感じです。
しかし、シゲタトラベルに組んでもらったプランで、アジャンター石窟群を観光した日程がなかなか弾丸でした。
まず、ガンジス川で有名な”バラナシ”から寝台列車に乗り約22時間かけて車中泊もしつつ”ジャルガオン“という都市に移動。
↓インドの長距離電車はこんな感じね。
ジャルガオン駅に着いたのは早朝のこと。
そこから休む間も無く、約2時間かけてアジャンター石窟群に到着。
慣れないインドの電車で約丸一日かけて移動し、そのままホテルにチェックインをすることもなく世界遺産に連れて行かれるという、なんとも随分大胆なプラン、、。
あのね〜、バックパッカーとはいえ、このクソ暑いインドでシャワーも浴びられずに辛いんですけど。
なによりも、熟睡してないから、眠いし辛い。
そして、アジャンター石窟群は550mのに渡る規模なので、普通に往復するだけでも1km。階段を上り下りしたり、遺跡の中をジックリ見て歩くことになるので、結構体力を使います。
インドの世界遺産「アジャンター石窟群」
まずは、駐車場からシャトルバスに乗って移動します。
おおぉ!岸壁に遺跡があるのが見えてきたー!
30箇所も石窟があるから、かなり見応えがありそうです。
まずは、外観の写真から紹介していきます。
紀元前2世紀頃から6世紀中頃までにかけて作られてという”アジャンター石窟”。
よくもまあ大昔に開窟された遺跡が、こんなにも美しい状態に保たれていますね。
人の手で作られたとは思えないほどの細かさ。思わずため息が出てしまいます。
こんな可愛い象のゲートもありました。
インド各地の観光名所で経験することですが、ここアジャンターでも土足禁止の場所が多くあります。
歩きやすく、脱ぎ履きしやすく、なおかつ高価じゃない靴が安心でしょう。
それぞれの石窟にはスタッフがいました。
私はとくに話しかけられたりしませんでしたが、別の方の口コミだと、色々説明をされてチップを請求された人もいるようです。
日本で見る仏像とはちょっとスタイルが異なりますね。
こちらは斬新でオシャレなヘアースタイル(^^)
スタイルの良いネーちゃんが二人。
では、今度は石窟の中に入っていきましょう。
壁面だけでなく、天井にまで石像が!!
こちらを見下ろすような不思議な彫刻。
屋内は薄暗いので、ちょっと怖いです。
なにやら男女がイチャイチャしている彫刻?
ライトアップされている石窟もあります。
仏像、仏像、ぶつぞーーう!
仏像、仏像、ぶつぞーーう!
寝ている仏像もいるよーーー! 優しいお顔で、なんだか可愛いです。
こんな石窟もありました。
天井部分は、まるで肋骨のよう。
暗くてゾワっとするライトアップもありました(笑)
アジャンター石窟群の入場料
アジャンターの入場料は、私達が行った時には250ルピーでした。
しかし、その後インド全土で世界遺産の入場料が大幅に値上げされ、アジャンターの入場料は500ルピー(820円くらい)になったようです。
最後に
日本からは、アクセスしづらい場所にある”アジャンター石窟寺院群“ですが、行く価値はありです。
アジャンターを観光するなら、比較的近いエリアにある”エローラ石窟群”もオススメの世界遺産です。
エローラは見ため的には 更に迫力がありました。
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)/
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これほど貴重な場所が手付かずだったなんて、行ってみたいですね。
下町の野良猫さん>
見応えたっぷりなんですが、アクセスしづらいのがちょっと難点なんですよね〜(T_T;)